協会設立の経緯

現在の住宅はより高断熱・高気密を目指した家作りがされ、部屋の中から排出される水分を含んだ暖かな空気は屋根裏に集中し易く、結露の原因となっています。

外壁では既に外壁材の内側に通気層が設けられ、透湿防水シートで構造材・断熱材を囲う事によって、家の内外から出てくる湿気を含んだ暖かい空気を外に出し、結露が起きないように設計されております。

しかし一日中日射を受け湿度の影響をうけやすい屋根面に関しては、現状のアスファルトルーフィングだと湿気を逃がすことが出来ず、屋根下地板(野地板)とそれの間に結露が発生しやすくなっております。
その結露を解消するために考案されたのが透湿ルーフィングです。

透湿ルーフィングは、住宅の上部に出てくる湿気を含んだ暖かい空気を速やかに排出し野地板などを長持ちさせます。
一般的に木材は水分を20%以上含みますと腐れの原因となる腐朽菌の活動が活発となると言われております。
そのため木材をできるだけ乾燥状態にしておくことが住宅を長持ちさせる為の必要条件となり、現状のアスファルトルーフィングに代わり「透湿ルーフィング」を使うことにより乾燥状態が維持できます。

まだまだ、知名度が低かった2004年3月当協会は、透湿ルーフィングの良さを広めるために正会員4社、準会員2社にて発足しました。
現在は正会員3社にて協会を運営しております。
これからも、「透湿ルーフィング」の有効性を幅広く訴え、日本の家作りの中でも遅れてきました屋根の長寿命化に寄与できるようにさまざまな面から情報の発信を行いたいと思います。

協会理念

  • 透湿ルーフィングの普及
  • 屋根の高寿命化への貢献

活動方針

  • 屋根結露メカニズムの研究
  • 正しい施工方法の普及推進